海外MBA取得のメリット・デメリット

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グローバル化が益々進む中、海外のMBAやMSc/MA、Executive educationに注目が高まっています。多額の費用や英語力の問題から、国内のスクールでこれら学位を取得する方々も多くいらっしゃいますが、海外の学位取得者は、英語でのコミュニケーション能力や国際的な人脈といった面で貴重な存在となり、その活躍の幅を大きく広げています。
まずは、海外の学位を取得する場合のメリットやデメリットにつきお話します。

海外で学位を取得するメリット

まずは、海外で学位を取得する際のメリットについてみてみましょう。

英語でのコミュニケーション能力が向上する

当然のことながら、留学中は、ネイティブの学生や、ネイティブと同等の英語力を有する留学生と共に、高度なディスカッションに参加し、日々の課題や試験に対応していかねばなりません。コース当初は、多くの方が、「コースに着いていけるだろうか」と不安になるものですが、容赦なく課される日々の課題をこなして行くことで、英語力は着実に向上し、慣れていくものです。特に欧州MBAの場合は、少人数のグループで取り組むグループワークの割合も多く、他の学生と議論し、レポートやパワーポイントを作成、発表するというプロセスを多く繰り返します。その為、大教室での講義でも、発言することに抵抗がなくなってきます。ひいては、学位取得後のキャリアにおいても、海外の取引先との商談や交渉事で活躍の場を広げることが出来ます。

世界中から集まる優秀な学生と学べる

現地やその他の国からの学生にとっても、学位を取得することは、時間や費用の上で大きな投資であり、かなり強い目的意識を持った優秀な学生が集まります。海外のビジネススクールは、その入試競争が激しく、優秀な学生が世界中から集まっています。 異なる文化や異なるキャリア経験を有する学生と学ぶことで、講義や教科書を外れたところからも、多くを学ぶことが出来ます。特に、欧州のビジネススクールには、多様な国籍の学生が集まっており、英語圏以外の国々の学生達とのネットワーキングにも期待出来ます。
各スクールは、世界中に広がる卒業生ネットワークを誇っており、卒業後もビジネスや余暇で交流を続けるケースが多々あります。

国際ビジネスに通用するマネジメントスキルを得る

ビジネスのボーダーレス化が進む中、経営に必要な基礎知識やスキルを国際的な環境で学ぶことは、ビジネスリーダーとなる上で必須となりつつあります。会計やファイナンス、Supply chain managementといった経営の基礎となる部分が、欧米ではどのような用語を用いて、どのような論理で成り立っているかを理解することは、国際的なキャリアを発展させる上で重要な基礎となります。

就職先の幅が広がる

海外で大学院レベルの学位を取得することで、国際的なコミュニケーション能力や経営能力を備えていることをアピールすることが出来ます。MBAはじめ、ビジネススクールのコースには、インターンや実際の企業のケースを扱うプロジェクトが含まれていることもあり、留学先国の企業と接触する機会があります。
世界的に就労ビザの要件が厳しくなっている傾向があり、海外就職は困難なのが実情ですが、欧州の一部の国には、MBAはじめ高等教育の学位を取得した方々が、より安易に就労ビザを取得できるようなシステムを有する国もあり、卒業後に就職をされるケースもあります。 帰国されて、日本企業に再就職される方々も多くいらっしゃいますが、海外の学位取得後は、国際的な部署にて活躍されるケースが多くなっています。

海外で取得するデメリット

では、デメリットは何でしょう?

費用がかかる

留学先国の物価や、スクールの学費に寄るところがありますが、現地での生活費や高額なビジネススクールの学費は、留学を考慮する際の課題となっています。
学費は、欧州1年制MBAの場合、£22,000~£82,000と、スクールに寄り大きく差があります。また、生活費も、その方のライフスタイルや留学先の物価、そして住居形態(町中のアパート、学生寮)に寄り、異なって参りますので、そのあたりを考慮しながら予算を考えることが必要となります。

日本国内で提供される奨学金制度を利用したり、留学先スクールが提供する奨学金や学生ローンを利用したりする方々も多々いらっしゃいます。毎年、提供される奨学金やローンの内容・要件は更新されており、受験される年に最新情報を確認されると宜しいです。

現在の仕事を辞職・休職する必要がある

MBAをはじめとする大学院留学の場合、現職を辞職したり、長期に亘って休職したりする必要があります。勤め先企業が、留学制度を提供していれば、社内選考を経て留学するのも一案です。現職を退職して留学する場合においては特に留学する意義・目的(今後のキャリア志向)は何か、という点を明確にする必要があるでしょう。
但し、キャリアを維持しながら、海外の学位を取得する方法もあります。

通信制のコース

現職に就いたまま、MBAなどの学位を取得したい方々向けに、通信制のコースを提供するスクールもあります。“通信制”と聞くと、一人で黙々と勉強する姿をイメージしがちですが、現在のネット技術を活かして、教授や他の学生とのネットワーキングにも期待できるコースが増えています。また、コースの一部が、キャンパスでの受講となっていることも多々あります。通信制の場合も、勤め先の理解やサポートがある程度必要とはなりますが、通信制で取得する学位と、現地に留学されて取得される学位との間に実質的な差はなく、現職を維持しながら海外の学位を取得することが出来る点は大きな魅力となっています。

まとめ

海外でMBAを取得するのに、費用や時間の上で、相当な投資となりますので、何故、当該学位を取得する必要があるのか、何故、海外でなければならないのか、そして、何故、このタイミングなのか、といった点を熟考されることが肝要です。そして、海外の学位を取得されたご自身を想像し、現在のご自身と比べて、どのような点を強くアピールできるようになるのか、といった観点からも検討されると宜しいでしょう。
次回は、欧州のMBAやビジネススクールに注目し、その特徴についてお話します。

記事提供:ビジネスパラダイム

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