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映像テクノアカデミア

映像制作大手・東北新社のスクールが「字幕翻訳Web講座」開講

映画・テレビ番組・CM制作等を幅広く手がける総合映像プロダクション「東北新社」が、映像翻訳のプロを育成するために開いたスクール。5月から「字幕翻訳Web講座」を開講、自宅で学びながら字幕翻訳者としてデビューするチャンスをつかむことができる。

インタビュー

字幕翻訳界の大御所が指導する授業を自宅で視聴

映像業界の大手制作会社である東北新社が作ったスクール「映像テクノアカデミア」では、映画やテレビ番組制作の第一線で活躍しているエキスパートたちが、制作現場と同じ手法を用い、字幕・吹替翻訳を実践的に指導している。アニメ映画『シュガー・ラッシュ:オンライン』、テレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』『ミスター・メルセデス』等、修了生たちの作品を目にしたことがある人も多いはずだ。

自身も字幕翻訳者として活躍する鈴木吉昭先生

5月7日から開講する「字幕翻訳Web講座」では、有名字幕翻訳者らが行う授業をインターネットで視聴し、自宅で課題添削指導を受けることができる。「東京の教室には遠方から通ってくださる方が多く、受講生の方々からのご要望で始まった大阪校は、クラス満員となる状況です。全国どこでも、受講できる環境を整えたいと考え、Web講座を開講することにしました」と、映像テクノアカデミア映像翻訳科の鈴木吉昭先生。鈴木先生は自ら映像作品の字幕翻訳を手がけ、クラスの指導にも当たっている。

同映像翻訳科の講師には映画『スター・ウォーズ』や『アベンジャーズ』シリーズの字幕翻訳を担当する林完治先生、『レオン』『ショーシャンクの空に』『ワイルド・スピード』シリーズなどの代表作がある岡田壮平先生など映画・ドラマの字幕翻訳の大御所がそろい、Web講座ではこれらの講師の実体験に基づく授業から学ぶことができる。

「翻訳とは、答えが一つであるとは限りません。授業で他の受講生から出るさまざまなアイデアを聞き、自分の訳を振り返ることが大切です。Web授業を見ることで、教室で授業を受けるときと同様の臨場感を持って、自分のスキルを高めることができます」と、鈴木先生は話す。

トライアル合格後は東北新社の翻訳者として仕事開始

講座は初心者向けのBasic Classから開講し、順次中級・上級のIntermediate Class、Advanced Classがスタートする。Basic Classでは、これまで映像翻訳の世界にまったく触れたことがない人も学べるように、字幕翻訳の基礎を一から指導していく。

「字幕は画面上の文字をパッと見て読み切れることが大切で、文字数は1秒4文字を目安としています。表記は常用漢字が基本、記号の使い方にも細かい決まりがあります。そういった数々のルールを、実際に仕事で使うことができるよう習得していきます。英語力は英語が嫌いでなく、翻訳の勉強をしながらブラッシュアップしていく気持ちがあれば、特に問いません」。

実際の視聴画面。上級クラスでは、字幕制作ソフト「SST G1」を使った指導も

Webで授業を見たらメールで課題を提出、メールで添削が返却される。内容に関する質問もメールで送ることができる予定。上のレベルのクラスに進むと、字幕制作に必要なコンピューターソフト「SST G1」を使い、プロが納品するのと同じ翻訳原稿を作成することができるようになる。

1クラスの標準受講期間は約3カ月だが、自分の都合に合わせて1クラス8カ月まで授業の視聴が可能。最後のAdvanced Class IVまで7クラスあり、最短1年9カ月程度で修了する見込みだ。修了すると東北新社の日本語版制作部門「音響字幕制作事業部」のトライアルを受け、合格者は東北新社の登録翻訳者として仕事を始めることができるのである。

このトライアルを受ける資格があるのは、映像テクノアカデミアの修了生のみ。映像業界で多大なる実績を持つ東北新社から翻訳の仕事を受けるには、映像テクノアカデミアで学ぶことが唯一の、そして確実な道となる。同事業部で字幕制作・演出を手がける社員のほとんどが映像テクノアカデミア出身であり、映像業界で働くための有力なルートともなり得るのである。

“本気度”がプロへの道につながる

現在、通学のコースに通っている受講生の多くは、仕事をしながら勉強を続けている。Web講座であれば、仕事の時間が不規則で通学が難しい人も、自宅でコツコツと学びながらプロの字幕翻訳者を目指すことができる。

「トライアルの合格率は決して高いものとは言えませんが、それは自身の“本気度”に大きくかかわっていると言えます。通学コースでも、授業は週に1回約2時間。これだけでプロとして働くのに必要な力を養うことができるわけではありません。授業で講師の提案する自習方法を実践したり、日ごろから数多くの外国映画やドラマを見て、作品を分析し、自分なりの訳し方を考えるといった努力を続けている人が、最終的にトライアルに合格しています」。

中には、映画やドラマの世界に対する漠然とした憧れから映像翻訳の勉強を始め、やがてその面白さに気づいて真剣に学ぶようになり、ついにはトライアル合格にまでたどり着くという例もあるそうだ。

Web講座でも、講座と並行して自分から積極的に勉強を重ねる努力をすれば、プロとしてデビューできる可能性が大いにある。字幕翻訳であれば在宅で受注し、翻訳に必要なデータをインターネットで送ってもらい、メールで納品するといった体制を取ることも可能なのだ。

プロの映像翻訳者になるために必要な力として、鈴木先生は次のようなことを挙げた。「ただ英語を日本語にするのではなく、物語や状況の背景をいろいろと調べるためのリサーチ力が必要です。また、期限までに質の高い翻訳を仕上げる必要があるため、体力、根性といったものも求められます」。

実際の翻訳の作業は、映像と英語台本を参照しながら行う。台本を見ただけでは正確に意味を把握することが難しく、登場人物の表情や身振り手振りを見ながら、どのようなセリフが適切かを考え、それを限られた字数の中で表現していかなければならない。英語力だけでなく、日本語の豊かな表現力も必要だ。

「翻訳の仕事の中でも、独特のスキルが必要とされる分野だと思います。その具体的な方法は、授業の中で指導していきます。どういう言葉を使えばよいのか考えながら行う翻訳の作業は実に苦しいものですが、それだけに、できあがったときの喜びは大きいですね」。

映画やドラマの翻訳者の場合、海外で話題になっている作品を、誰よりも早く見ることができるというメリットもある。「アベンジャーズ」などアメリカンコミックを映画化したマーベル作品のファンで、マーベルの作品を翻訳したいがために字幕翻訳の勉強を始めたある受講生は、修了してトライアルに合格、今では動画配信サービスNetflixでマーベルシリーズの翻訳を手がけているそうだ。

外国映画やドラマでは翻訳者の名前がクレジットされることから、友人・知人から「翻訳した作品、見たよ」というメールやLINEが届くことも。劇場用作品の字幕制作が多い東北新社の登録翻訳者となれば、いつしか映画館の大スクリーンで自分の名前を目にすることも夢ではないのである。

School Data

所在地

〒160-0022 東京都新宿区新宿1-18-14東北新社新宿ビル

問い合わせ先

TEL:03-3352-7084

コース

Web講座字幕翻訳コース Basic Class(6コマ)60,000円、Intermediate Class I(6コマ)60,000円、Intermediate Class II(6コマ)60,000円、Advanced Class I(6コマ)75,000円、Advanced Class II(6コマ)75,000円、dvanced Class Ⅲ(6コマ)75,000円、Advanced Class Ⅳ(6コマ)75,000円

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