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東北新社 映像テクノアカデミア

東北新社のバックアップを得て映像翻訳のプロへの道を歩む

翻訳

業界大手の総合映像プロダクション「東北新社」が設立したスクール。修了後に東北新社のトライアルを受けて合格すれば、映画・海外ドラマ・ドキュメンタリー作品などの字幕・吹替翻訳者としてデビューする道が開ける。映像翻訳の現場で活躍している講師陣から直接指導を受け、仕事に直結したスキルが身に付くのも大きな魅力だ。

Interview

英語・映画・海外ドラマが「好き」を仕事にする

「根気よく続けることが大切」とアドバイスする鈴木先生

「東北新社のバックアップにより、著名な映像翻訳者や現在第一線で活躍している卒業生、現場で日々字幕や吹替の制作を行っているスタッフが指導に当たっています。授業では映像翻訳を基礎から学びつつ、業界で今必要とされているノウハウを身に付けることができます」と、自身も映像翻訳者である鈴木吉昭先生は語る。

「映像翻訳科」は東京、大阪、Webで開講。東京校では週1回土曜日のクラスで、字幕翻訳と吹替の両方を学ぶ。大阪校は字幕翻訳クラスを開講、教室での授業とオンライン授業を併用して行う(およそ半々の割合)。Web講座はオンデマンドで自分のペースに合わせて字幕翻訳を学び、メールで課題を提出して添削を受けるものだ。

広報担当の原純也さんは、「受講生の方はほとんどが社会人。英語に興味があり、映画や海外ドラマが好き。『好きを仕事にしたい』という思いで受講を始める方が多いようです」と言う。クラスはBasic、Intermediate、Advancedなどに分かれ、映像翻訳の初心者はBasicから始めることになる。

授業では字幕翻訳や吹替翻訳の独特のルールを基本から学び、実際に自分で翻訳原稿を書く。映像翻訳のプロに欠かせないSSTなどのツールも使いこなせるようにする。最近は劇場用公開映画や動画配信サービスなどで吹替の需要が高まっており、字幕・吹替のどちらにも対応できるようにしておくと仕事の幅が広がり、映像翻訳者としてより安定して活躍できるメリットがあるそうだ。

同校には声優を育成する「声優科」があり、「映像翻訳科」と「声優科」が合同で海外ドラマや映画の日本語吹替版を作るというコラボレーション特別授業を行っている。校内にあるアフレコスタジオでは毎日のように海外ドラマやドキュメンタリー番組の収録が行われているが、そのスタジオを使って自分たちの翻訳の収録まで行い、全員で試写をして講評を受けるという、東北新社のスクールならではのリアルな体験も用意されている。

東北新社のトライアルを受ける唯一のルート

「自分の名前をスクリーンで見る日を目指してほしい」と、広報の原さん

Advancedなど一定レベルのクラスを修了すると、東京校・大阪校・Web講座のどの受講生も、東北新社のトライアルを受けることが可能だ。合格すれば、東北新社から翻訳の仕事を受け、プロとしてデビューする道が開ける。一般募集によるトライアルは行われていないため、映像テクノアカデミアを修了することは、同社のトライアルを受けるための唯一の手段となる。

「東北新社には、映像翻訳に関しては業界トップクラスの仕事量があります。プロの翻訳者でも、東北新社のトライアルを受けるため、編入試験を受けAdvancedを受講することがあります」と、鈴木先生は言う。

東京校でBasicから始めた場合、トライアルを受けるまで約2年。「最初は思うように力が伸びなくても、後からグンと成長する人もいます。根気よく続けることが大切です」と、鈴木先生はアドバイスする。トライアルに1回で合格できなくても、何度でも再チャレンジが可能。「東北新社のトライアルに合格した」ということで、他の映像翻訳制作会社からの注目度も高まる。

鈴木先生自身同校の卒業生であり、これまでに映画『サブリナ』や『シャレード』の字幕を担当。名作映画や人気ドラマの字幕・吹替翻訳者が卒業生かつ講師として名を連ね、大作映画の字幕翻訳者としておなじみの林完治先生や岡田壮平先生も、授業や特別ゼミを担当している。

「マーベル作品が好きで受講を始め、トライアルに合格し、実際にマーベルの映画やドラマの翻訳をしている方もいます。翻訳者としてスクリーンや画面で自分の名前を見ることは、決して夢ではありません」と、原さんが激励してくれた。

Photo

通信・オンライン講座

通学 東京校

字幕翻訳と吹替翻訳を東京校で基礎からしっかりと学べるコースです。
映像翻訳に関して全くの未経験の状態からBasic Class、Intermediate Class、Advanced Classと順に受講し、2年でプロになるレベルまで到達することを目標としています。Advanced Classの修了後、東北新社のトライアルを受験し合格すれば映像翻訳の仕事が発注され、プロとしてデビューできます。

コース名
Basic Class(4月開講 6カ月)
Intemediate Class(10月開講 6カ月)
Advanced Class(4月及び10月開講 1年)
受講期間
計2年
受講料
Basic Class 165,000円(税込)
Intemediate Class 165,000円(税込)
Advanced Class 380,600円(税込)
入会金
33,000円(税込)
通学 大阪校

字幕翻訳者を養成するおよそ1年間の講座です。演習を繰り返し、字幕翻訳者として通用する技術と表現力を身につけます。講座の修了後、東北新社のトライアルを受験し合格すれば字幕翻訳の仕事が発注され、プロとしてデビューできます。授業は「講師が大阪に出張して現地で授業を行うスタイル(対面授業)」と「オンライン会議システムを利用して授業を行うスタイル(オンライン授業)」を併用して(およそ半々の割合)行います。

コース名
大阪校字幕翻訳クラス
受講期間
5月開講 11カ月
受講料
363,000円(税込)
入会金
33,000円(税込)
字幕翻訳Web講座

字幕翻訳に特化したWeb講座です。受講期間内であれば事前に収録された授業を自分の好きなタイミングで好きなだけ視聴することが可能で、自分のペースで学習することが可能です。添削がある授業では、実際に課題をメールで提出していただき、添削を受け取ることができます。各クラス6コマの授業があり、ほとんどの授業で課題を提出していただきます。動画は各授業で一つの動画、というわけではなく、複数の動画があったり、一つの授業で数回の課題を提出していただくこともあります。クラスの全ての課題の添削が返却された時点でそのクラスは修了となります。Advanced ClassⅣの修了後、東北新社のトライアルを受験し合格すれば字幕翻訳の仕事が発注され、プロとしてデビューできます。

コース名
字幕翻訳Web講座Basic Class
字幕翻訳Web講座Intemediate ClassⅠ、Ⅱ
字幕翻訳Web講座Advanced ClassⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ
受講期間
毎月月頭に開講
各クラス受講開始から8カ月(各クラス修了までの標準受講期間は3カ月。早い方だと各クラス2カ月で修了していきます)
受講料
363,000円(税込)
入会金
33,000円(税込)

お問い合わせ先

東北新社 映像テクノアカデミア

  • 所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿1-18-14
  • 電話:03-3352-7084

School Data

所在地

〒160-0022 東京都新宿区新宿1-18-14

問い合わせ先

電話:03-3352-7084
E-mail:academia-ml@tfc.co.jp

コース

通学 東京校
通学 大阪校
字幕翻訳Web講座

開講時間

通学 東京校(4月、10月開講)
通学 大阪校(5月開講)
字幕翻訳Web講座(毎月月頭開講)

通信・オンラインの有無

あり(全コース)

Recruiting Summary

入学時期

通学 東京校(4月、10月開講)
通学 大阪校(5月開講)
字幕翻訳Web講座(毎月月頭開講)

受講資格

なし

受講説明会

開講時期に合わせて各種イベント・説明会・体験授業を実施

入学金

33,000円(税込)

受講料(目安)

詳細はWebページを参照

その他

ぜひ当校のWebページの『卒業生の翻訳作品』をご覧ください。
海外映像作品の日本語版制作において業界髄一のシェアと歴史を誇る東北新社。その東北新社に映像翻訳者として登録をして、プロデビューを目指そう!

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