Interview
短い教材から徐々に長文へ 〜課題に取り組み力をつける〜
通訳準備科、本科、プロ科ときめ細かく段階が設けられている同校の英語通訳者養成コースでは、継続受講しながらレベルアップする人が多い。初心者でも課題に全力で取り組めば、必ず力がつくような指導が組まれている。
「教材は政治・経済や社会問題など多岐にわたるテーマを扱っています。背景知識や専門用語を調べる予習も必要ですが、当校で重視しているのは復習です。復習を通してそのトピックに関する理解を深め、適切な表現や語彙力の習得を目指します。通訳では、単に辞書を引いて表面的に言葉を別言語に置き換えるのではなく、話者の意図や話の筋を追っていくことが必要です。様々な話者がいますから、普段からあらゆる情報に対して好奇心を持ち、多様な視点や考えに触れておくことも大切です」と、本科を担当する丹羽玲先生は話す。
さらに通訳では、アクティブに「聞いて話す(伝える)」力が求められる。オンライン授業でも、聞き手を意識して話す機会を大切にする。講師はモニター機能を使って一人ひとりの訳出へ個別アドバイスも行う。
「『なぜ、できないのか?』から『どうすればできるようになるのか?』という思考転換も重視し、前向きに継続的に取り組めるよう指導にあたっています。」受講生の通う動機はさまざまだが、通訳スキルは日常的なコミュニケーション力にも有効だと丹羽先生は言う。
「通訳訓練をすると、場面に合わせた的確な伝え方を考えるようになりますし、人の意見を客観的に捉える力も身につきます。もちろん英語力もつきますし、知らない分野の知識も広がっていく。様々なバックグラウンドを持ったクラスメートと出会えるのも魅力ですので、ぜひ体感しにきてください」
※本インタビューは2022年時点の内容です。