Interview
正しい文法の知識を講座やセミナーで徹底指導
MRI語学教育センターは大手翻訳会社が母体の実務翻訳専門の翻訳学校として、クライアントに質の高い翻訳を提供できる人材の育成を目指す。多様な通信講座に加え、昨年からはここ数年で飛躍的に進化した翻訳支援ツールなど、翻訳業界の最新情報をリアルタイムで伝えるオンラインセミナーも開催。さらに、受講生が間違いがちな文法をテーマに、一般の人も参加できるオンラインセミナーを行っている。
オンライン授業やセミナー、通信講座の添削などを担当する高橋直行先生は、「実務翻訳では文法や英文の構造をしっかり捉えることが重要」と語る。
「『翻訳=意訳すること』と思っている人もいますが、正確な直訳が、正確な意訳につながります。文法や英文構造を正しく理解できないまま翻訳をすると、創造が加わった『トランスクリエーション』になってしまう。添削でも構文をダイアグラムで説明するなど、文法や英文の構造を丁寧に解説するよう意識しています」
また、翻訳では自分の訳文を客観的に見直す視点も求められる。
「客観的に自分の訳文を推敲するには、英文法の正確な知識が必要です。一日一文でもいいので、文法と英文の構造を正しく捉えるよう意識しつつ翻訳するといいでしょう。さらに、翻訳者にはチャレンジ精神も必要。翻訳ツールを積極的に使うなど新しいことに挑戦する気持ちが大切です。そして、何より重要なのが『健康』と『翻訳を楽しむ気持ち』。翻訳は体力勝負ですし、翻訳を楽しむ気持ちのゆとりがないと成長できません。知らない単語に出合ったら『知識が広がってラッキー!』と思うなど、翻訳を楽しむ気持ちをもって学習していただきたいですね」