Interview
実案件で培ったノウハウを教材に反映し、実務に即した講座を実施

サン・フレア アカデミーを運営する翻訳会社サン・フレアは、常にビジネスの最前線で翻訳実務を手がけ、あらゆるノウハウを蓄積している。同校では、そのノウハウを反映した教材を用い、現役の翻訳者である講師のもと、実務に即した翻訳に取り組んでいく。
教育推進本部の秋元直樹さんは、「講師たちはプロとしての経験から得たスキルや、押さえておくべき用語・表現、最新のビジネスの傾向などを受講生に伝授し、英語力や翻訳力だけでなく、実際の仕事で求められる力を伸ばしていきます。また、講座では、受講生の訳文や講師の解説をクラス全体で共有するため、さまざまな訳文や言い回しに触れることができ、相乗効果で受講生がスキルアップしていると感じます」と語る。
翻訳学習に必要な文法力や英文解釈力、和訳の基礎を学ぶ初級講座

同校は翻訳学習の未経験者などに向けて、「はじめての翻訳文法<超入門編>」「はじめての翻訳文法」「はじめての翻訳技法」の3講座を用意している。
「はじめての翻訳文法<超入門編>」は、翻訳学習に必要な文法力・英文解釈力の基礎を強化する講座で、翻訳を初めて学ぶ人や、翻訳学習に向けて英語力を補強したい人を対象としている。一方、「はじめての翻訳文法」は、翻訳に特化した英文法のポイントを学ぶ講座で、英語原文の構文を適切に解釈し、誤訳を防ぐ文法力・英文解釈力を身につけていく。そして、「はじめての翻訳技法」は、和訳の基本を学ぶ講座で、産業翻訳において押さえておきたい基本テクニックや、商品として通用する和訳のコツを習得する。いずれの講座も実務に即した教材を用い、分野を問わず、翻訳に求められる基礎的なスキルと知識を培っていく。
「初級講座では、『産業翻訳とはどんなものか』を体感することができます。翻訳というと、文芸や映像翻訳のイメージが強く、産業翻訳はまだ十分認知されていない状態です。しかし、翻訳全体の市場規模の95%以上は産業翻訳が占めており、文芸・映像翻訳で生活が成り立つ人は、ほんの一握りです。身の回りを見渡すと、電化製品や医薬品に添付された多言語の説明書など、産業翻訳はあらゆるところに存在していますし、英語の説明書を添付しないと海外市場で商品を販売できないなど、非常に重要な役割を果たしています。また、産業翻訳の分野は多種多様で、キャッチコピーの翻訳など、文芸・映像翻訳と親和性の高いものもあります。初級講座では、こうした産業翻訳の実情に触れ、どのような仕事か体験していただきたいと思っています」
登録翻訳者や社内翻訳者など、多様なキャリアをサポート
講座修了後のキャリアをサポートすべく、同校では独自の認定制度を設けている。年3回、プロの翻訳者としての能力を認定する翻訳実務検定「TQE®(Translator Qualifying Examination)」を実施。合格者は「翻訳実務士®」と認定され、母体である翻訳会社にプロとして登録できる。これまで約3000人以上が合格し、現在も翻訳実務士として活躍している。
「講座修了後は、弊社の登録翻訳者として活動するだけでなく、企業に所属して国際的な業務を担当する方や、リタイヤ後に新たな仕事に就く方など、受講生によってさまざまです。当校では、講座で培ったスキルや専門知識を、多様なキャリアに役立てていただける体制を整えています」
さらに、今後は特定の分野にきめこまかく対応した講座を設けていく意向だ。
「産業翻訳には、社会情勢や法改正などに連動したトレンドがあります。例えば、2025年4月から、上場企業に決算情報や適時開示情報の日英同時開示が義務付けられたことで、金融・IR業界では英訳の需要が伸びています。この分野は金融を専門としていない方も活躍されており、そういったノウハウもセミナーや講座を通して学んでいただくことが可能です。こうしたビジネスの現場の状況を教材に反映し、トレンドに応じた講座を設けられることも本校の強みの一つです。これからは、各分野の特定のドキュメントをテーマにするなど講座の内容を細分化し、ラインナップを充実させていく予定です。受講生のみなさんの具体的な要望を見据えて柔軟に対応し、より多くの人々に翻訳にチャンレジしていただける環境をつくっていきたいと考えています」
※本インタビューは2025年時点の内容です。

