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【連載コラム 第36回】辛酸なめ子の英語寄り道、回り道

元FBI捜査官のオンライントークでディープな用語をヒアリング

 

FBIやCIA、NSAといった名称を見るとついテンションが上がってしまいますが、憧れの職業である国家機関のトップにいた方のお話をオンラインで聞く機会がありました。

 先日都内で開催された、出版社VOICEのイベント、「オープンコンタクトは始まっている!人類を凌駕するAI時代の幕開け」のトークイベントのゲストに登場したのが、ドラマ『X-ファイル』のモルダー捜査官のモデルとなったジョン・デソーザ氏。聞き手は元神主の啓蒙系インフルエンサー、天日矛氏(アメノヒホコ)氏です。それぞれの経歴からすでに情報量が多いです。

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 ご本人はアメリカにいて、リモートでの出演。遠い日本の画面ごしからもカリスマ感が伝わってきます。23歳でスカウトされてFBI特別捜査官になり、25年も活躍されてきたデソーザ氏。今は超常現象を研究し、本を書かれています。英語で話されたのを通訳の方がスムーズに訳してくださっていました。話を聞きながら、脳内で『X-ファイル』のBGMが流れます……。

 超常現象といえば、最近、オバマ元米大統領が急に「宇宙人は実在する」と発言し、それを受けてトランプ大統領が宇宙人やUFOの情報公開指示をしたニュースが話題になりました。天日矛氏が「最近のUFOの機密開示の真の意図について教えてください」と聞くと、

「オバマは実はアメリカの裏切り者なんです。彼は大金をイランのテログループに送っていました。トランプはイラン侵攻でその証拠とデータをゲットしようとしています」と、衝撃的な話が飛び出しました。唐突な宇宙人発言は、その話題から世間の目を逸らせる意図があったようです。

 そしてトランプが突然情報開示を指示したのにも理由があったようです。

「トランプ大統領は偽の情報が出てくる前に、自分が情報を出す必要があると思ったんです」と、デソーザ氏。超常現象や都市伝説、陰謀論界隈の人にとってはトランプ大統領はヒーロー、というのは世界共通なのでしょうか。

 続いて天日矛氏が「現在急速に進化しているAIのテクノロジーは地球外生命体からもたらされたものでしょうか」と聞くと、また不穏な返答が。これは翻訳される前にReptilian(爬虫類系宇宙人)、Dark Forces(闇の力)、Deep State(闇の政府)といったワードをヒアリングできたのですが……(陰謀脳)

「AIは宇宙のダークフォースやレプティリアンから送られてきました。ホワイトハット(正義側の光の存在)が闇の勢力から奪い返しましたが、どちらが使っても同じこと。選択肢はありません。AIがいつか人間がコントロールできない範囲まで成長するのは皆わかっています。でも、最後の最後に神やスピリチュアルな力が私たちを救ってくれます」

とのこと。シンギュラリティは起こりつつありますが、人間が良い心で使えばAIも平和な存在になってくれるのでしょうか。そして最終的には神頼みです。

 次の質問は私も知らない情報でした。天日矛氏は、

「未来を見通せる科学装置、ルッキンググラスについて教えてください。ヒラリー・クリントンがルッキンググラスをかけた時に見えた世界と、トランプがかけた時に見えた世界が違っていたようです」と、話題を振りました。

 どうやら、スマートグラスの超常機種的な、ドラえもんの道具に出てきそうな、未来が見える「ルッキンググラス」なるものがアメリカで開発されているようです。

「人類の自由意識や集合意識で、見えた未来をパラレルシフトさせて書き換えることは可能でしょうか」という質問に対しては、

「ルッキンググラスのテクノロジーは内面を映し出すので、人によって見える未来が違います」とデソーザ氏。その人の今の精神状態が未来を作っていく、ということでしょうか。

「トランプ大統領とヒラリーは違う未来が見えました。ルッキンググラスはスピリチュアルな科学で魔法のような技術。自分の魂を反映する鏡のようなものです。ヒラリーは誰かを支配したい、破壊したい、という願望があったのでそのような未来が見えました。トランプ大統領は、アメリカを良くしたい、アメリカ人を救いたいと思っているのでポジティブな未来が見えたんです。高いタイムラインに行くためには、自分を高めないとなりません」

 「ルッキンググラス」は良い人がかければ真実が見えて、悪い人は嘘が見える……昔話の教訓に出てきそうです。「高いタイムライン」はHigher better timelineと言っていました。精神世界用語としてインプット。それにしてもトランプ大統領を聖人のように崇めているのが伝わってきます。

 刺激的な話題の最後に、デソーザ氏は

「オープンコンタクトのX-DAYに備えてください。それはまもなく来ます」と重要なメッセージを伝えてくれました。

「We need prepare for X day disclosure, which is coming very soon.」だそうです。宇宙人が人類の前に姿を現す日がもうすぐ来るようです。そのあとも「very, very soon,」と連発していました。『X-ファイル』のモデルの方が「X-DAY」と言うと説得力があります。

「人類が宇宙人を認めざるを得ない日が目前に迫っています。そのために私は新刊を書いているところです。早く日本語に訳してください。この場を借りてお願いします」

 と、出版社にリクエストするデソーザ氏。そのアグレッシブな仕事の姿勢にも感銘を受けました。

 刺激の少ない毎日、宇宙人との遭遇という楽しみな近未来のイベントを教えてもらえただけでもよかったです。AIや宇宙人も楽しくポジティブに接すれば、良い未来が開けることでしょう。ルッキンググラスはおそらくすごく高くて買えそうにないですが、自力でポジティブな未来を思い描きたいです。

辛酸なめ子 漫画家・コラムニスト。1974年東京都生まれ、埼玉県育ち。精神世界、開運から皇室、アイドル観察、海外セレブまで幅広いテーマを対象にエッセイと挿絵で人気を得る。著書に『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎文庫)、『スピリチュアル系のトリセツ』(平凡社)、『大人のコミュニケーション術 渡る世間は罠だらけ』『新・人間関係のルール』(光文社新書)、『女子校礼讃』『辛酸なめ子の独断!流行大全』(中公新書ラクレ)ほか多数。

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