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通訳・翻訳業界の総合ガイド

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通訳者への道

プロになる決め手は現場での実務経験

近年は通訳者養成課程や通訳講座を設ける大学・大学院も出てきているが、プロを目指すなら、大手通訳会社系列の通訳者養成学校(専門スクール)で通訳技術を学ぶのが一般的。顧客とのパイプを持つ通訳会社が運営する専門スクールでは、実践的な訓練を受けられるからだ。専門スクールへの入学を希望する際には、語学の資格やTOEICスコアを確認されることもあるので、自分の実力を確かめるためにも受験しておくとよい(資格試験については「能力・資格試験」を参照)。

その後の進路は、一般的に2通りある。ひとつは、通訳会社に応募・登録して、仕事の依頼を受けるというルート。ただし、応募条件として2〜5年程度の実務経験が求められるケースが多いので注意が必要だ。もうひとつは、一般企業の社内通訳者として実績を積むというルート。

いずれの道も実務経験が問われるので、事前に経験を積んでおく必要がある。たとえば、派遣会社に登録して通訳の仕事を得る、知り合いや専門スクールを通じて紹介を受けるなどして実績を積もう。

一般的に、経験に比例して仕事の内容やクオリティ、報酬が変わっていく。新人から中堅、ベテランへとコツコツ実績を築いていく必要があるため、複数の通訳会社に登録して、少しでも多くのチャンスをつかめるようにしておくのがよいだろう。

経験が浅い新人のうちは、話者の発言の一区切りごとに通訳する逐次通訳を任されることが多い。その後スキルアップしていくと、話者の発言をほぼ同時に通訳していく同時通訳や、ウィスパリングといった手法を用いた通訳を手掛けるようになる。

通訳者が活躍するのは、会議や商談などのビジネスの場、インタビューや記者会見、政府間交渉など公式な場だ。そのため、プロ通訳者には高度な言語能力・通訳技術はもちろんのこと、社会人としてのマナー、礼儀作法も必須。さらに、依頼を受ける際の対応力・コミュニケーション力、受注した仕事の成否を分ける事前のリサーチ力、的確に通訳するための日本語の表現力も磨いておこう。

監修協力/株式会社インターグループ